浜松調理菓子専門学校の天野又一校長先生が「現代の名工」に選出 !!

 11月6日に厚生労働省から令和2年度の「現代の名工」が発表され、当振興会の会員校である浜松調理菓子専門学校の校長 天野 又一 氏が洋生菓子製造工の「卓越した技能者」として選ばれました。

 「現代の名工」は、卓越した技能者を表彰することにより、広く社会一般に技能尊重の気風を浸透させ、もって技能者の地位及び技能水準の向上を図るとともに、青少年がその適性に応じ、誇りと希望を持って技能労働者となり、その職業に精進する気運を高めることを目的に、厚生労働省が昭和42年に創設した大臣表彰です。

 毎年、部門ごとに推薦者を募集し、厚生労働大臣が、その中から選考の上、毎年1回、概ね150名の被表彰者に表彰状、卓越技能章(盾及び徽章)及び褒賞金(10万円)を授与して行われます。 昭和42年度に第1回の表彰が行われて以来、令和元年度の第53回の表彰までで6,496名が表彰されている(平成7年度までは概ね100名を表彰し、平成8年度からは概ね150名を表彰)とのことです。

 天野 先生は、洋菓子製造に長年従事し、幅広い知識の習得と技能の研鑽に努め、ピエス・モンテ(大型工芸菓子)製作に欠かせないアメ細工に「絞りアメ」という新たな技法を考案して表現方法の幅を広げたこと。また、チョコレートにおいても、新しい効率的なテンパリング技法を開発し、洋菓子製造技術の向上に貢献していること。更には、菓子業界団体や学校教育における指導者として、後進を育成し、日本の洋菓子業界の発展に尽力していること。などの多くのご功績が高く評価されてのことだそうです。

 受章に際して、ご本人は、「この度は卓越した技能者表彰(現代の名工)をいただき、ありがとうございました。私としては身に余る光栄と感じておりますが、多くの皆様から祝福の言葉をかけられ、大変名誉なことだと喜んでおります。これからも頑張ってこの道を進んでいきますので。皆様よろしくお願い致します。」とおっしゃっています。

 天野 先生の受章は、本県の専修学校各種学校にとっても名誉なことであり、とりわけ浜松調理菓子専門学校の皆さんのみならず本県の調理や菓子製造を学ぶ学生生徒さんにとっても目標となり、励みにもなるものと思われます。先生の今後の一層のご活躍を祈念致しますとともに、心からお祝い申し上げます。