世間一般の人が「専門学校」というときは、法律上の「専門学校」ではなく、職業の知識や技術・技能を学ぶ学校、或いは資格を取得するために通う学校のことを指していることが多いと思われます。
しかし、あまり知られていませんが、法律的には「専門学校」と名乗れるのは、専門課程をもつ専修学校に限られており、それ以外の学校が「専門学校」と名乗るのは禁止されています。
つまり、専門学校とは、学校教育法において正式な学校として認められた「専修学校」のうち専門課程をもつ学校で、大学や短大と並ぶ高等教育機関なのです。
大学が、「学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させること」を目的(学校教育法第83条)としているのに対して、専門学校は、「職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、又は教養の向上を図ること」を目的(学校教育法第124条)、としています。
ですから、専門学校の魅力は、なりたい職業の実践的かつ専門性の高い技術・技能が取得でき、卒業すると同時に当該技術・技能等の資格(資格によっては受験資格)が得られることです。
また、専門学校の就職率は9割以上と高く、そのほとんどが、修得した技術、技能に関する仕事に就業しています。つまり、なりたい職に就業したければ、専門学校への進学が有利ということです。
技術・技能というのは、年齢が若い方が身につけ易く、将来的な伸びがより高まるというのが一般的なので、なりたい職業が決まっている人には、最適な進路と言えます。
能力次第では、若くして成功するチャンスがあります。また、専修学校を卒業し、修得した技術・技能に関する知識や原理や深めたいと思えば、大学等への進学も可能です。
専修学校や各種学校以外にも類似の教育を行っている「学校」が数多ありますが、それらは、法律の承認を受けた「学校」ではなく、いわゆる「無認可校」、つまり正式な「学校」ではなく、学校のようなものであるため、卒業しても資格や称号などを得られないだけでなく、学割、奨学金、保険などの扱いにおいて不利になることもありますので、学校を選ぶ際には留意が必要です。
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