世の中には、さまざまな産業、業種、業界、職種があります。将来やってみたいこと、自分にあった仕事・職業を見つけていくには、まず、これらのしくみを理解することが大切です。ここでは「産業」「業種」「業界」「職種」の特徴と社会で担う役割についてみていきましょう。

「職種」ってなに?

「職種」とは、職業分類の一つの方法で、「職務内容(実際に行う仕事の内容)」や「必要とされる知識・スキル」が類似している仕事・職業をグループ化したものです。代表的なものに、商品やサービスを販売・提供する「営業職」「販売職」、商品の企画・開発・製造にあたる「専門職」「技術職」、人事・経理など企業のバックヤードを担当する「事務職」があります。同じ職種でも業界や企業によって仕事内容が異なる場合もあります。それぞれの職種の特徴を理解し、自分の適性も見極めながら適切な職種を選択していくことが大切となります。

※企業には「職種」のほかに「職掌」という区分もあります。「職掌」の概念は企業によって異なりますが、一般的に「総合職」「準総合職」「一般職」に分けることが多く、それぞれ業務への関わりかた、役割が異なります。「職掌」は多くの企業で採用のコース分けに利用されています。

職種
営業職・販売職
企業の生命線ともいえる「売上」を担う仕事に従事。提案力、説得力、対人折衝力、研究・追求力、体力、人間性が求められる。
【代表的な仕事】●各種営業スタッフ●販売スタッフ●サービススタッフ●セールスエンジニア など
事務職・スタッフ職
社内の各部門の業務がスムーズに運ぶようにバックヤードで企業を支える重要な職種。事務処理能力、対人折衝力などが必要。
【代表的な仕事】●総務・人事●経理・会計●営業事務●受付事務●企画・宣伝 など
専門職
自ら身に付けた専門知識・技術を提供する仕事に従事。保有する知識・スキルによって業績や結果が大きく左右するため、常に向上心・探求心が求められる。
【代表的な仕事】●教員●弁護士●公認会計士●アナウンサー●編集・記者●客室乗務員 など
技術職
土木、建築、機械、工学など自然科学系の専門知識を持って製品の開発や製造に従事する。常に専門の知識・技術への探求心が求められる。
【代表的な仕事】●システムエンジニア●土木・建築技術職●各種施工管理●生産技術職 など
職掌
総合職
総合的な判断を必要とする基幹となる業務に従事する。将来は管理職となることを期待されるため、いろいろな部署を経験することが多い。昇給・昇進は他の職掌に比べると早い。転居を伴う移動がある。
【代表的な職種】●営業職●事務職●技術職
準総合職
仕事内容は総合職とほぼ同じ。 給与や昇進は総合職のほうが有利。エリア内での移動はあるが、転居を伴う移動はない。エリア限定職、地域限定総合職と呼ぶ企業もある。
【代表的な職種】●事務職●専門職●技術職
一般職
一般事務など定型的、補助的な仕事が多い。給与・昇進は総合職・準総合職のほうが有利。転居を伴う移動はない。事務職と呼ぶ企業も多い。
【代表的な職種】●事務職(一般事務、営業事務など)

出典:当振興会発行「業界&就職ガイド2018~2019年度静岡県版」より