職を失ったら、まず「ハローワーク」へ

企業をしっかり調べて納得したうえで正社員として就職しても、会社が倒産して離職したり、違う職場や職業をめざすことを決めて転職したりすることもあります。そんなときは、まずハローワークへ行き離職の届け出を行い、再就職のための活動をはじめましょう。その際には失業保険が給付され、そのお金を使って当面の生活や職業訓練を行いながら仕事を探すことになります(図参照)。なお、給付される期間は雇用保険に加入していた年月によって変わります。また、離職した理由によって、受給に制限があるので注意が必要。ハローワークで離職理由を報告し、審査によって決定されます。ただし、雇用状況の変化により制度が変わる場合も多々あるので注意が必要です。

なお、転職する際には、現在の雇用状況の中では、次の職場を見つけることは容易ではありません。転職をしたいときには、次の職場を探して、きっちりとした目途が立ってから転職するようにしましょう。

離職から再就職までの流れ

雇用保険(失業保険)ってなに?

私たちが就職すると雇用保険というものに入り保険料を支払います(一般企業であれば、会社で手続きを行います)。ここで積み立てたお金を厚生労働省で管理し、離職した人が安定した生活を送りながら就職活動を行えるように給付します。給付額は離職する前の給料の約50~80%。ただし、賃金の高い人ほど低い給付率が適用されます。また、もらえる期間は離職した理由で異なります。

一般受給資格者

自分の都合や、定年退職、重大なミスによる解雇で離職した場合。

労働時間 1年未満 1年以上
5年未満
5年以上
10年未満
10年以上
20年未満
20年以上
15歳以上65歳未満 ------ 90日 90日 120日 150日
特定受給資格者

会社の倒産や、会社の都合による解雇で離職した場合。

労働時間 1年未満 1年以上
5年未満
5年以上
10年未満
10年以上
20年未満
20年以上
30歳未満 90日 90日 120日 180日 ------
30歳以上35歳未満 90日 90日 180日 210日 240日
35歳以上45歳未満 90日 90日 180日 240日 270日
45歳以上60歳未満 90日 180日 240日 270日 330日
60歳以上65歳未満 90日 150日 180日 210日 240日

転職、再就職に向けた支援制度を利用する

仕事を辞める理由は人それぞれですが、経済が低迷している現在、転職や再就職は簡単なことではありません。そのためスムーズな再就職に向けてさまざまな支援制度が用意されています。都道府県を通じて行われる公共の職業訓練もそのひとつ。パソコンや簿記・会計、営業事務など、求人企業が求めるスキルを身に付けられる講座が用意されており、ハローワークで申し込むことができます(新卒の人や職に就いている人向けの訓練もあります)。また、雇用保険を受給できない人に向けて職業訓練を無料で行う「求職者支援制度」もあります。毎年多くの人が職業訓練を受けており、その就職率は比較的高い水準にあります。

出典:当振興会発行「業界&就職ガイド2022~2023年度静岡県版」より